①『闇金ウシジマくん』の名シーンの数々を原画で振り返る
真鍋昌平の大ヒット漫画『闇金ウシジマくん』の原画展(大阪会場)に行ってきた。なんばマルイの5階にあるイベントスペースで開催されている。大阪メトロ御堂筋線なんば駅の1番口から徒歩1分(ほぼ目の前にマルイ地下1階の入口が見える)という好立地。

なんばマルイ入り口前
結論としてはかなり充実した内容で行ってよかったと思えた。会場のスペース自体はそこまで広くないものの、コンパクトな空間に各章の名シーンが展示されており見応えがあった。
②ファン必見の展示物の数々
原画は笑ってしまうシーンから凄惨なものまで幅広く展示されており、来場者1人1人にとっての思い出が蘇る内容になっていたと思う。私の個人的なお気に入りは最終章のウシジマくん編で丑嶋が柄崎に吸いかけのタバコを渡すシーン。
展示物は原画だけではない。原画展に入ってすぐのところには作者の真鍋昌平先生のメッセージが展示されていた。

真鍋昌平先生のメッセージ
今回の展示会開催における真鍋先生の思いが綴られているのだが、これを読んでから展示会を回ることで、先生がどのような考えでウシジマくんを連載していたのかをあれこれ想像できてよかったと思えた。
他にもカウカウファイナンスの事務所を再現したセットが展示されており、できることなら足を踏み入れたくないウシジマワールドの雰囲気を楽しむことができる。

丑嶋社長のデスクを再現したセット
③『闇金ウシジマくん』の魅力を再発見
原画をゆっくりと見ることでどのようなシーンであっても確実にあの時の日本社会にいた誰かを、漫画というメディアを通して覗き見しているような背徳感と臨場感が闇金ウシジマくんという作品の魅力だと再確認できた。つまり徹底したリアルさが作品の面白さを下支えしている。
笑える原画の中にもよく見れば哀しさがあるし逆も然りである。ウシジマくんの専売特許である「ニギニギ」も原画で見るとより何とも言いようのない感情を味わうことができた。
原画展の中で1番原画であるが故の効果を発揮していたのは、各シーンの背景だろう。東京や沖縄の街並みが大きく映し出されている絵の数々は、ずっと見ていても飽きない魅力がある。その理由はそこに想像の余地が残されているからであり、誰かの人生の生活感が鋭く突き刺さってくるからだ。
ちなみに私が行った日は平日の夕方だったのだが、お客は私含め15、6人といった感じで落ち着いて見ることができた。少し驚いたのは圧倒的に女性の方が多かったこと。
④グッズの販売状況
「闇金ウシジマくん×ナガノのくまコラボグッズ」のぬいぐるみとマスコットは完売していた。アクリルキーホルダーとTシャツ、トートバッグは私が行った日(7月16日時点)にはまだ残っていた。私はナガノくまコラボのキーホルダーと丑嶋と戌亥がプリントされたTシャツを購入して大満足。大阪会場は7月27日(日)まで開催されているので、ファンはぜひ足を運んで欲しい。

闇金ウシジマくん×ナガノのくま アクリルキーホルダー
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